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カラマーゾフの兄弟

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登場人物

フョードル・パーヴロヴィッチ・カラマゾフ

ドミトリイ・フョードロヴィチ・カラマゾフ(ミーチャ)28才

イワン・フョードロヴィチ・カラマゾフ(ワーニャ)24才

アレクセイ・フョードロヴィチ・カラマゾフ(アリョーシャ)20才

 

スメルジャコフ

カテリーナ・イワーノヴナ(カーチャ)

アグラフェーナ・アレクサンドロヴナ(グルーシェンカ)

 

ゾシマ長老

 

ニコライ・スネギーレフ二等大尉

イリューシャ スネギーレフの息子

コォリャ・クラソートキン

 

 

 

ドストエフスキーが最後に著した「カラマーゾフの兄弟」。上中下3巻でトータル2000ページ程の長編小説。強欲な地主であるフョードル・パーヴロヴィッチ・カラマゾフが何者かに殺される殺人事件を軸にそれをとりまく中、多くの登場人物の親子の憎愛、兄弟の確執、恋人との愛欲、世間体や役人の見栄、子供社会のいじめ、格差社会に歪みなど様々な人間模様を描いた小説だ。ストーリーの中心となるのは、カラマーゾフ家フュードル・パーブロヴィッチの3人の息子、長男のドミトリイ、次男のイワン、三男のアレクセイだ。

 

長男のドミトリーは感情の塊だ。28才になった今でも子供のように自分の感情をコントロールできない。妖艶な女性、グルーシェンカを巡り父親と争い、好きな女のためにあとさき考えず持ち金をばらまき、感情的になると言動をコントロールできない。そんなドミトリーの生い立ちは両親の愛情から隔離され、愛に飢えたものだった。そんな幼少期にされた親切は一生覚えている優しさも持っている。

一方、次男イワンは幼少のころから学問に能力を現し、13才からモスクワで中学に入学し寄宿舎で生活ですごしてた。大学を出る頃には専門書の批評掲載をするなど文学者仲間でも有名なぐらいであった。24才になったイワンは、裁判沙汰になるほどの大喧嘩をした父親と兄ドミトリーの仲裁役として家に戻ってくるなど理性と合理的な判断ができる人物である。一方、博学であるが故に人を見下すような皮肉を口にする事も多い。兄ドミトリーの婚約者であったカーチャを奪おうと画策もするが決して力づくでは無くそうなるように仕向けていくしたたかさを持っている。

最後の三男アレクセイはドフトエフスキー自身がこの小説の主人公と呼んでいる、この小説のキーとなる堂々たる体格と美貌の持ち主の落ち着いた青年である。このアレクセイ、金に対して執着もなく手元に金があっても使い方に困り、無心者がいれば施すかどこかに寄付してしまう欲のない人物である。アレクセイは心のうちに何かがわきあがり中学を1年残し中退し家に戻る。その後、みずから修道院に入りそこの長老に憧れて修道士と同じ生活をしている。

僕は、カラマーゾフの兄弟を読んでいて、三兄弟の性格は、一人のヒトが持っている精神面を明確に3つに分けて三兄弟で表現されているように思えた。カラマーゾフの兄弟に登場する3人の兄弟は、一人の人間が持っている側面を三人の兄弟に振り分けて、人の性を描いているのではと考えた。つまり、感情のドミトリー、知性のイワン、高い精神性のアレクセイである。読み始めたときにはなぜ兄弟で(ドミトリイと残りの二人は母親は違うが)これほど性格が違うのかと不思議に思いながら読んでいていたが、この様に考えればこの小説の世界観にふっと入って行けた気がした。

 

カラマーゾフの兄弟の3人の性格の違い、その性格に囚われた言動にが織りなすストーリーに引き込まれつつ、ふとマーケティング3.0のフレームワークとの符合を感じた。人間はけっして合理的な生物ではなく、論理的に正しいと判断して行動するわけでもない。例えば、日頃、何かモノを買ったり、ブランドを選ぶときも単に機能や製品の原価に見合った価格か検討して購入を決定しているわけではない。理屈抜きに好きとかカワイイといった感情や、さらに好き・嫌いといった感情すら越えて、人や社会に対してどうあるべきかといった姿勢や精神性に引かれることも多い。マーケティングの重鎮、フィリップ・コトラーは21世紀に入って提唱したマーケティング3.0で、現代のマーケティングにおいては、製品がどれだけ優れているか、顧客にとってどれだけベネフィットがあるかといった事だけを訴求しても人は動かない。マインド(mind)、ハート(heart)、スピリット(spirit)の3つで人は価値を見出すと説いている。この消費者を理解するための枠組みのマインド、ハート、スピリットという言葉は日本語では分かりにくいが、意訳すれば、mindとは『頭で考える思考』、haertとは『心を震わす感情』spiritとは『魂が宿る精神性』と表現すれば違いが分かりやすいだろう(マインドは「心」でなく「頭」です)。そして、この3つにブランドが訴えるためには、『ブランド・アイデンティティ(brand identity)』、『ブランドイメージ(brand image)』『ブランドの完全な誠実さ(brand integrity)』が重要であるというのがマーケティング3.0の概要だ。すこしマーケティングの話が長くなったが、このマインド、ハート、スピリットの3つの要素とカラマーゾフの兄弟の3人の性格の側面に符合すると感じた。ハートは感情的なドミトリー、マインドは知的なイワン、スピリットは精神性を重んじるアレクセイだ。コトラーがカラマーゾフからインスピレーションを得たかどうか知らないがそんなことを考えながらカラマーゾフの兄弟を読了した。


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ジョブ理論

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■「ジョブ理論」はマーケ本、著者はあのクリステンセン

タイトルの「ジョブ理論」からイメージしにくいですが、マーケティング本です。著書は、皆さんご存じの「イノベーションのジレンマ」のクリステンセン氏。1997年に発表されたイノベーションのジレンマから20年、このジョブ理論をまとめ上げるのに長い時間をかけて調査と熟考を繰り返したかがうかがえる。

 

■イノベーションは予測可能!?

1997年USで2001年に日本で出版された『イノベーションのジレンマ』は有名だ。 「ジョブ理論」はこの「イノベーションのジレンマ」の内容を踏まえた続編とも言える。「イノベーションのジレンマ」はその後『イノベーションの解(The Innovetor’s Solution)』(日本語版2003年刊)『イノベーションの最終解(旧題 明日はだれのものか)(Seeig What’s Next: Using Theories of Innovation of Predict Industry Change)』(旧題の日本語版2005年刊。2014年に別の出版社から再刊)の三部作が続く。いずれも当時、刺激的で興味深い無いようであったが、『ジョブ理論』を目にすると、イノベーション3部作はイノベーションのジレンマを踏まえた業界分析、企業分析の域だったと感じる。 ではどうすればイノベーションを引き起こすことができるのか、最初の引き金となる考え方、より広く一般的に適用できる考え方まで掘り下げたのが『ジョブ理論』だ。この本でクリステンセンが言いたいことを一言でいえば、消費のメカニズムの本質を理解すればイノベーションは起こせるものだということだ。

 

■ジョブとは「顧客が片付けたい用事」

「ドリルを買う人は、ドリルが欲しいわけではない。穴が欲しいのだ」という有名な言葉は誰でも知っている。これはマーケティングの巨人セオドア・レビットが1968年(!)に「マーケティング発想法」で紹介した。レビットの名前を知らなくてもこの言葉を知っている人は多いはずだ。 50年も前から言われ続けてきたにもかかわらず、それが実践できていない。 多くのマーケターが、企業が、顧客のニーズに応えようとすればするほど視野狭窄に嵌まっていくイノベーションのジレンマに陥っている。それをクリステンセンは顧客のニーズを「ほどよい加減の抽象化」した「ジョブ=顧客が片付けたい用事」という概念で捉えることを提唱した。イノベーティブな製品やサービス、企業を20年に渡り調査した結果たどり着いた、「ほどよい加減の抽象化」の枠組みにはワーディングも含めて熟考されてる。注意したいのは一般名詞のジョブと『ジョブ理論』で定義されている「ジョブ」との抽象度は同じではないということだ。ドリルの例でいえば、穴を開けるのに必要な「ドリルを買いに行く」のも一般的にはジョブといえるが、『ジョブ理論』ではこのレベルでは「ジョブ」ではない。

 

■あなたにとってマーケティングでしっくりくる○○理論を考えよう(妄想モード)

人によっては、ジョブ理論はマーケティングの用語を別の言葉に置き換えただけじゃないのと言う人もいるかもしれない。確かに、「ニーズ」は「片付けるべきジョブ」、「ウォンツ」や「購買」を「雇用」に置き換えただけのようにも見える。しかし、言葉が示す概念レベルはおなじではないし、どんな言葉で概念を表現するかで人の思考の深まり方や方向も変わる。クリステンセン自身、イノベーションのジレンマで「破壊的イノベーション(disruptive innovation)」という表現が必ずしも自分の考えていた概念と異なる使い方をされながら広がっていく事を経験したなかで、今回の『ジョブ理論』でつかうフレームワークや概念の用語は慎重に選び検討したし定義の線引きを明確にしておきたいと述べている。 ここはカタカナ英語や翻訳で読んでいる日本人にとっては原語の言葉の微妙なニュアンスをどこまで理解できているかは注意しなくてはいけない点だ。「ジョブ」という言葉を聞いただけで分かった気になってはいけないし、「ジョブ」という言葉がしっくりこないなら、自分なりに適切な抽象度を意識できる日本語を見つけるのも手だと思う。またそういう意識を常にもつことで、ニーズやジョブといった言葉で思考ストップせず、本質をつく顧客に寄り添った考えを常にできる様になるだろう。

 


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